来店されるお客様が
楽しい気持ちになるようなお庭

大阪府牧方市にある、3階建ての商業施設「GALA牧方」様より、
リノベーション工事をするに伴い、
中庭とテラスの作庭をしたいとご依頼をいただきました。

飲食店やテナント様を複数構え、
お客様の出入りが多いGALA牧方様。

ご要望は、来店されるお客様が楽しい気持ちになるような、
インパクトのある大きな木を使ったポップ調のお庭です。

また、クライアント様は旅行がご趣味とのこと。

以前、アメリカ旅行の際に感銘を受けたという、
「空中公園」とも呼ばれるニューヨーク市の「ハイライン」。
大都会でありながらも緑に溢れ、
人々の安らぎの場となるお庭を目指し、今回の作庭に取り掛かりました。

テイクアウトした飲み物を片手に
ゆっくりと過ごす

中庭は、エントランスを抜けると必ず通り道として現れ、
突き当たりにはテイクアウトした飲み物を片手に、
腰を下ろし、ゆったりと過ごせる広い階段が。

ガラス張りの両サイドは、
室内からも中庭を見れるようになっています。

まずは、さまざまな角度からの視線や、
店内へ入ったときの導線を確保した景観作りから開始しました。

中庭には、ご要望にもあった大きな木を植えるため、
鉄線でできたカゴ状のボックスに石を詰める「ガビオン」を導入。

地面を掘り、直接木を植えることができないコンクリート建築も、
根鉢をガビオンで包む方法なら、緑を増やすことが叶います。

ここで、ガビオンはもちろん、中庭で使用したのは、
隣の高槻市で産出された「割栗石(わりぐりいし)」。

浸水性が高く、ゴツゴツとした割栗石を無造作に詰めることで、
排水がスムーズになるだけでなく、
抜け感のあるカジュアルな雰囲気に仕上げました。

陽当たりを考慮した木々を使用
四季を通じて
メンテナンスしやすいお庭を実現

また、3階建てビルの中庭ということもあり、
陽が当たるのは、昼中の3〜4時間のみという課題が。

四季を通じて常に緑葉を保つ「常緑樹」や、
乾燥に強く、葉っぱが落ちにくい木々を使用し、
いつでも美しい緑を楽しんでいただけることはもちろん、
お庭のメンテナンスもしやすい、
お客様もスタッフ様も嬉しいお庭を実現しました。

エントランスが開くとパッと目を引く
存在感のある緑と石敷き。
そして、思わず足を進めたくなるようなデッキの通り道は、
きっとお越しの皆様の心も足取りも軽やかに、
楽しませてくれることと思います。