愛知県蒲郡市
足立様

 

愛知県蒲郡市は、ミカンの生産地として県内では有名処です。
とくに足立さんの近所は見渡す限りミカンの畑を見渡す立地です。

今回は、建て替えのために一軒の母屋を解体した後、親世帯と子世帯の2 棟を新築し、作業小屋も建て替えました。これら3棟の動線と駐車場を確保しつつ、全体につながりを持たせる作庭に取り組みました。
解体時に、クロマツ・景石・灯篭・ 石ころ・手水鉢・そして井戸を残しました。地面を掘り起こすときに出てくる角のとれた石ころは、この地域独特のものです。昔の人が畑を開墾したときに出た石ころで、それを土留めとして積み上げ、斜面地に平らな畑地をつくってきました。コンクリートなどを使わずに、人という字を書くように斜めに石を重ねる「人積み」という方法で、それがこの地域の景色を創り出しているのです。

足立さんのお庭の段差も、「人積み」で仕上げ、町に馴染むようにしました。
足立さんの建物は、親世帯と子世帯で建築様式が若干違うのと、親世帯ではクロマツ・景石・灯篭といった和風の強い素材が使われ、子世帯ではご要望のレンガのラフ敷きをほどしました。
これらを違和感なく繋げるために、和の要素と洋要素を端と端に配置し、下草と石積みを2 棟に渡らせて、共通のエントランス方式で全体を構成しました。

複雑な地形、素材、様式、地域文化を融合させた作庭が実現しました。